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風力発電の羽根落下 近くに倒れていた81歳男性が死亡 2010年には落雷で破損・落下も /秋田

2025年05月02日 20時19分

2日午前、秋田市で風力発電の風車の羽根が落下しました。近くには81歳の男性が意識不明の状態で倒れていてその後死亡が確認されました。

こちらは秋田市大森山に設置されたAABの情報カメラの映像です。風車の羽根のうち1本が折れ曲がり、落下する瞬間をとらえていました。警察や消防によりますと午前10時すぎ秋田市新屋の新屋海浜公園で、「風力発電のプロペラが落ちている」と通りかかった人から通報がありました。消防が到着したところ近くに住む宍戸敬さん(81)が頭にけがをして倒れていて、意識不明の状態で秋田市内の病院に運ばれましたが、午前11時40分ごろ死亡が確認されました。発見された時、宍戸さんは前かがみに倒れていて、そのすぐ近くに羽根と宍戸さんのものとみられる自転車があったということです。また、風車の支柱と落下した羽根は数十m離れていました。警察は、羽根の落下と宍戸さんが亡くなったことの関係性について捜査を進めています。事故があった風力発電の運転事業者「さくら風力」によりますと、今回事故があったのはドイツのエネルコン社製の風車で、2009年11月に運転を開始しました。地面から最高到達地点までの高さは119mで、毎月の定期点検のほか異常があれば適宜点検が行われていたということです。この風車は、2010年にも落雷の影響で羽根が破損し、落下する事故が起きています。トレタテ!が他の風力発電事業者の関係者に取材をすると「考えられない事故で、原因究明をしっかりやってもらわないと我々の業務にも影響が出る」などといった声が聞かれました。