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大雨で不通のJR奥羽線・院内~新庄で9カ月ぶり運転再開 架線なくても走れる電気式気動車導入で非電化に

2025年04月25日 19時57分

去年7月の大雨の影響で不通になっていたJR奥羽線の秋田県湯沢市の院内駅と山形県の新庄駅の区間で25日、9カ月ぶりに運転を再開しました。架線がない「非電化」区間として、架線からの電力を必要としない電気式気動車が導入されました。

湯沢市のJR院内駅では秋田方面から来た電車から降り立った乗客が新庄方面に向かう電気式気動車を待つ光景が見られました。奥羽線の院内駅と新庄駅の間は去年7月の記録的な大雨で線路に土砂が流入したり架線が切れたりしました。
この区間は被災前まで電車が走るための架線や電柱が設けられていましたが非電化区間として運転再開を早めました。
この区間は、ディーゼルエンジンで発電し架線からの電力を必要としない電気式気動車で運転されます。

【JR東日本・畠山政士横手駅長】
「非電化することで大雪などに伴う架線やパンタグラフのトラブルによる輸送障害リスクも低減し安全安定輸送に寄与すると考えています」

JR東日本は今後この区間の架線撤去などを行う考えです。