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秋田のサクラの名所・角館 木を守り美しい景色を次世代へ引き継ぐため大手飲料メーカーが支援

2025年04月24日 19時15分

24日多くの観光客でにぎわった秋田県仙北市のサクラの名所・角館ですが、ある問題を抱えています。それを解決すべく、大手飲料メーカーが支援を行っています。

角館のシダレザクラは1660年ごろ京都から運ばれてきたものが起源とされます。約400本のうち162本が国の天然記念物に指定されています。町中に植えられていて建物がすぐ近くにあるため生育環境は必ずしもいいとは言えません。古いものは樹齢300年を越え、なかにはほとんど花が咲かなくなっている個体もあるといいます。

こうした課題解決にむけてキリンビールが展開するのが晴れ風アクションです。サクラの保全活動を支援するため対象商品を購入すると売り上げの一部が自治体に寄付されます。さらに、缶の2次元コードから特設サイトにアクセスすると支援したい自治体が選べます。対象は全国92の自治体で県内からは秋田市と仙北市が選ばれました。

また、キリンビールは3月からある取り組みを始めました。撮影したサクラの健康状態や樹齢をAIが判定するその名も「桜AIカメラ」は、データが位置情報とともに自治体に届けられ、保全活動に役立てられます。今年集まった寄付金はDNA分析に活用されます。健康状態が悪い個体を、遺伝子の近い健康な個体の接ぎ木や挿し木で復活させ、次世代に引き継ぐ可能性を高めるために役立てられるということです。