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戦後80年 秋田市の神社で招魂祭 特攻隊員の遺族らが慰霊の祈り捧げる 

2025年04月29日 18時58分

秋田市の総社神社で、太平洋戦争で戦死した特別攻撃隊を慰霊する「招魂祭」が行われ関係者や遺族らが戦没者の魂に祈りを捧げました。

総社神社の招魂祭は、1992年に始まり今年で34年目を迎えます。戦後80の今年、毎年招魂祭に追悼文を寄せている元特攻隊員の藤本光男さんが、当時の自分を思いだしながらしたためた追悼のメッセージが代読されました。黙とうや慰霊の演奏、神事などが行われ、戦没者に祈りをささげた後は、当時20歳で神風特別攻撃隊として戦死した秋田県平鹿郡出身の海軍少尉・高橋忠さんが両親に宛てた遺書が読まれました。総社神社の境内には秋田出身の元特攻隊員が慰霊のため建てた特別攻撃隊忠魂碑があり、ここには秋田県出身の特攻戦死者56人の名前が刻まれています。