第325回「報道ステーション(2025年1月9日、21日放送分)」
2025年2月4日(火)に開かれた当社番組審議会の内容をお知らせします。
今回は、「報道ステーション(1月9日、21日放送分)」について、審議委員からご意見、ご提案をいただきました。
委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。
- 番組前半は一つのテーマに20分以上の時間を割いてボリューミーに仕上げ、後半はトピックを簡潔に並べ、全体でメリハリが効いていて飽きずに見ることができる。
- 9日の放送では、各地の大雪の様子が8画面のマルチ映像で伝えられ、「災害級」を実感した。交通事故対応、能登の復旧現場への影響、運送業者の対策などのほか、歩道の積雪で困る人などの市民目線のVTRに取材力、編集力の高さを感じた。
- 新たな感染症「ヒトメタニューモ」について、医師とWHOのコメントは「正しく恐れる」初期段階の啓蒙が大事ということを知らせてくれた。
- 21日は、大越キャスター自らの事前取材を交えて、トランプ大統領が就任したアメリカの様子を生中継でリポート。彼ならではの取材、語り口で現状が伝わってきた。
- インタビューの切り取り方、表現や使い方に違和感を覚えるシーンがあった。また、ニュースの中で使われた用語の中で分からないものがいくつかあった。
- 自分の言葉を届けるキャスターが少なくなっている。硬派な報道をこれからも大切にしていただきたい。
これらに対し、制作側からは次のような説明がなされました。
- トランプ大統領には、支持者も反支持者もいる。多角的に丁寧に伝えていかなければならないと日々話し合っている。
- 「ヒトメタニューモ」は、いたずらに不安をあおるのではなく、早い段階で情報を伝えようとの判断で放送した。
- インタビューの扱い方には、より一層の注意、配慮をしていく。また、デスクや記者が普段使っている言葉が視聴者にはわからないことがある。わかりやすく言い換えるべきだと心得ている。
- VTR編集では、限られた時間で大量の素材をトリアージし、できるだけ新しい映像、新しいニュースを伝えるべく作業している。
- 番組作りはデスクを中心に行っているが、大越キャスターも夕方から打ち合わせに参加し、スタッフとともに“平たいことば”で事実を視聴者に届けることを心がけている。
今回いただいた意見は、今後の番組作りにいかしていきたい。
次回の番組審議会は3月4日(火)、課題番組は「池上彰と考えるAIUの未来」をご審議いただくこととしました。