放送番組審議会

第320回 系列番組審議会委員代表者会議議題「地上波テレビに求められる災害・気象報道のあり方」

2024年07月02日

 

放送番組審議会 2024年7月2日(火)開催

第320回 系列番組審議会委員代表者会議議題「地上波テレビに求められる災害・気象報道のあり方」

2024年7月2日(火)に開かれた当社番組審議会の内容をお知らせします。
今回は、系列番組審議会委員代表者会議議題「地上波テレビに求められる災害・気象報道のあり方」について、審議委員からご意見をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 災害報道ではわかりやすさが必須。繰り返さざるを得ない時でも「先ほどもお伝えしましたが」とか「何時何分の情報です」などワードをプラスすることで耳に入ってきやすくなると思う。
  • 全国ニュースでは取り上げないが、地方局だからこそ取材に行くようなきめ細かい被災地報道を望む。人繰りや機材の都合もあるだろうから、他局と連携し、取材地域を分担するなどできないものだろうか。限りある資源を共有し、多くの情報を発信してほしい。
  • 昨年7月の秋田市の豪雨災害では、ケーブルテレビの定点カメラ映像で道路の冠水や川の増水を目の当たりにして、初めて恐怖を感じ、事の重大さに気づいた。シンプルな映像情報が響いた。
  • フレキシブルな対応でのローカル緊急特番があればと思う。字幕(L字)では情報発信していたが、大きな画面で状況を知りたいと思った。ケーブルテレビに加入していないとか、SNSをやっていないとか、地上波頼みの人も多い。
  • 局地的なところでの災害発生は、同一市内、県内でも温度感が異なる。その場合、局地的な情報を全県に向けて放送することの判断は難しいだろう。
  • 停電の時でもスマホなどで得られるような情報発信があればと思う。データ放送の「テレビ回覧板」を導入する自治体が増えれば、対応や対策の違いを把握でき、支援ネットワークの構築につながるのではないだろうか。
  • 普段から「トレタテ!」「サタナビっ!」で、防災・減災に関する話題を繰り返し取り上げてほしい。地域や会社や学校や家庭での様々な取り組みを紹介すれば参考になるし、関心も高まっていく。
  • 復興には、継続的な取材、報道が必要。人を巻き込み、動かしていくようなストーリー作りが必要では?忘れられないことが大事。

今回いただいた意見は、今後の番組作りにいかしていきたい。
8月は休会。次回の番組審議会は9月3日(火)予定。