第306回「輝石の詩file17 五城目の御矢師」
2023年3月7日(火)に開かれた当社番組審議会の内容をお知らせします。
今回は「輝石の詩file17 五城目の御矢師」を課題に審議委員からご意見をいただきました。
委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。
- 御矢師の存在や竹矢作りの工程を初めて知り、全編を通して興味深く視聴した。丹念で繊細な仕事ぶりに感銘を受けた。作業内容を字幕スーパーを付けて説明していたので分かり易く、どんどん引き込まれていった。
- 作業中の永澤さんの目元、手元の様子を捉えた映像が凛として美しい。竹を削る音、矢を射る音、的に当たる音などの自然の音とBGM、宇梶剛士さんのナレーションと静かな空気感が伝わってくる映像がとてもマッチしていた。
- インタビューでの控えめな口調に誠実さと人柄がにじみ出ていて、言葉の選び方が素敵だなと思った。永澤さんの内面的な部分も描かれており、番組から多くの学びを得た。
- 竹矢が貴重なものだということは分かったが、どんな特徴があるのか、ジェラルミン性の矢とはどんな違いがあるのかなども知りたかった。
- 永澤さんは東北では唯一の御矢師ということだが、全国には何人くらいいるのかなどの情報もあれば良かった。
これらに対し、制作側からは以下のような発言がなされました。
- 「輝石の詩」シリーズは、表に出ることはないが技術を持つ職人にスポットを当てることをコンセプトとしている。その制作意図は伝わったのではないか。
- 永澤さんから話を伺って初めて知ることが多く、それらを伝えようと考えた。“静”の部分をしっかり見せることを意識した。なじみのない事柄は言葉で補わざるを得ないため、ナレーションが多くなってしまったが、宇梶さんの声と雰囲気で邪魔にならないよう説明できたと思う。
- 竹矢の特徴を示すデータはないが、見せ方は工夫できたかもしれない。全国に御矢師が何人いるかがはっきりしないため、そのあたりには触れなかった。
今回いただいた意見は、今後の番組作りにいかしていきたい。
次回は4月11日(火)
AAB開局30周年記念特別番組「夢球場の30年~夏の記憶」をご審議いただくこととしました。
今回の審議会では、「民放連 放送基準」の一部改正に伴う秋田朝日放送番組基準の変更についての諮問に対し、「妥当である」との答申がありました。