放送番組審議会

第285回「トレタテ!報道スペシャル 青い稲妻の“証言”」

2021年02月09日

放送番組審議会 2021年2月9日(火)開催

第285回「トレタテ!報道スペシャル 青い稲妻の“証言”」

2021年2月9日(火)に開かれた当社番組審議会の内容をお知らせします。
今回は「トレタテ!報道スペシャル 青い稲妻の“証言”」について、審議委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • インタビューにゲームシーンをうまく織り交ぜて構成されていて、ブラウブリッツ秋田の快進撃を分かり易いドキュメンタリーとして見ることができた。
  • チームはもとより、サッカーにあまり関心がなかったのだが、この番組を見て、2020年度のブラウブリッツをもっと見ていればよかった、もったいないことをしたと思った。
  • インタビューから選手、監督の信頼関係、それぞれの人柄や人となりが伝わってきた。特に吉田監督から発せられる言葉は男気を感じさせ、見る者の心を揺さぶる。それが番組を引き締めていた。
  • 監督が変わり、チームの何が変わったのか、なぜ強くなったのか。何を伝えたかったのかが、わからなかった。インタビュー対象が、選手と監督、元監督で、第三者がいない。情報ソースが単調。報道番組ならば客観的な視点、多様性が必要だと思う。ファンや子どもの声などもあれば良かったのではないか。
  • 2017年の優勝時にJ2昇格の前に立ちはだかった“スタジアム問題”が、今回はどう解決されたのか。「前回は紙のシャーレ(優勝皿)だったが」の「紙」の意味が不明。など、ところどころ説明不足があった。また、映像とコメントがアンマッチな印象を受けた場面もいくつかあった。番組全体では言葉選びが秀逸なだけに残念。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • コロナ禍で取材制限があり、映像も限られる中で、どう作るか、誰に対して伝えるか悩んだ。結果として分析というよりも、エモーショナルな部分に重きをおいて、ブラウブリッツのサッカーは楽しい、選手・監督の人柄も好感を持てるということを、これまで関心のあまりなかった方にも、わかりやすく伝えることに焦点を絞った。
  • チームが強くなったのは、吉田監督の指導力、メンタル、戦術が1年間ぶれずに続き、選手が信じてついてきたことが要因の一つだと思うが、伝えきれなかった。
  • 説明不足の箇所があったことは否めない。また、まずチーム、選手を知ってもらうということに注力したがゆえ、第三者の目線を入れなかったが、客観性については議論する必要があったと思う。
今回頂いたご意見は今後の番組作りにいかしていきたい。

次回は3月2日(火)開催。「トラクターコレクター」をご審議いただくこととしました。