放送番組審議会

第277回「ほっとネットとうほく 農を営む~地域農業を守り続けて~」

2020年04月07日

放送番組審議会 2020年4月7日(火)開催

第277回「ほっとネットとうほく 農を営む~地域農業を守り続けて~」

2020年4月7日(火)に開かれた当社番組審議会の内容をお知らせします。
今回は、3月28日(土)放送の「ほっとネットとうほく 農を営む~地域農業を守り続けて~」について審議委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 米作りに留まらず、多角的な農業に取り組む金子拓雄さんを時間をかけて丁寧に取材している。地域の遊休農地を引き受けるうちに32ヘクタールという広大な農地になった様子から、金子さんの農業への思い、男気、バイタリティ、偉大さが伝わってきた。
  • 季節を追いながら、時系列で仕事の様子が描かれていて、並行していくつもの作業があることの大変さが分かった。
  • ドローン撮影の田んぼをはじめ、東由利地区の豊かな自然の映像が美しい。小山茉美さんのナレーションはプロならではの重厚感。聞きやすく番組イメージや映像とマッチしていた。
  • 一緒に仕事をしている奥さんや息子さんの個々のコメントの中に、ぐいぐい先頭を走る金子さんとは少し考え方が違う面が見え隠れしていた。家族で話し合うようなシーンや、地域の人たちの声などもあれば大規模農業のリアリティさがより感じられたのではないだろうか。
  • 次世代への農業継承など、これからの秋田や東北の問題を提起するような価値ある番組だと思う。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 金子さんにはAAB開局10周年記念特番(2002年10月放送)でご協力いただき、その当時の農地は2ヘクタールくらい。遊休農地は放っておけないという思いから現在は32ヘクタールにもなった。難儀なこともあるだろうが、ネガティブなことは強調しないようにした。
  • 幅広い世代の視聴者に何かを感じてもらいたい思いがあった。農家が抱える問題に気付く人もいるだろうし、若い人の中には「農業って面白そう」と思う人がいれば、と思う。
  • 家族の会話のシーンに出合うことができなく、どうしても金子さんひとりのコメント中心になってしまった。
  • 主人公が男性なのでナレーターは女性がいいと考え、物語を読み聞かせるような雰囲気を出せる方ということで小山さんを起用。彼女の個性を生かせるよう、原稿を修正しながらナレーション録りを行った。
今回頂いたご意見は今後の番組作りにいかしていきたい。

次回(5月)は、「サタナビっ!」についてご意見を頂く事ととしました。