放送番組審議会

第275回「ポツンと一軒家(島根県)」

2020年02月12日

放送番組審議会 2020年2月12日(水)開催

第275回「ポツンと一軒家(島根県)」

2020年2月12日(水)に開かれた当社番組審議会の内容をお知らせします。
今回は、1月19日(日)放送の「ポツンと一軒家」(ABC朝日放送テレビ制作)について審議委員からご意見等をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 目的の家にたどり着くまでのドキドキ感を共有でき、自分も捜索車両に同乗しているかのような感覚で「この先にはどんな暮らしが」という好奇心を掻き立てる構成に引き込まれた。辿りついたのち明らかになる住人の暮らしぶりや半生をストーリー性を持たせて描いている。
  • 捜索隊員の素朴な疑問やコメントが視聴者の視点に近く、また一軒家の住人の生き方をリスペクトする様子が視聴後の好印象に繋がる。
  • スタジオの所ジョージさんと林修さんのコメントもシリアスになりすぎずちょうどよい。ナレーションとのバランスも良く、無駄がない流れになっている。BGMは、捜索部分がダイナミックで派手、人間模様を描く部分は穏やかでコントラストが効いている。
  • 偶然に偶然が重なって偶然とは思えない場合がある。また、捜索に失敗することもあると思うが、どのくらいの割合なのか知りたい。さらに、扱った一軒家に対する問い合わせなどはあるのだろうか。防犯的な心配もあるのだが。
  • ネタ切れやマンネリ化への懸念はないか?

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • どこかで見たことがある芸能人の人生よりも初めて接する一般の方の人生のほうが何か気付きがあるのでないか、誰も見たことがない、インターネットで検索しても出てこない予定不調和なものを見せたいという発想から生まれた番組。
  • グーグルアースの写真だけを手掛かりに、事前リサーチや事前連絡は一切なく現地での取材に臨んでいる。外部からの情報提供は現地で取材中の地元住民からのみ。
  • 扱った一軒家に関する問い合わせは多いが一切答えていない。
  • 地図上には「ポツンと一軒家」は山ほどあるし、現地に行ってみて発見する「ポツンと一軒家」もある。マンネリ化に対してだが、出演される方の人生はみんな違うので常に新しいと感じている。
次回(3月)は、「スーパーJチャンネル トレタテ!」についてご意見を頂く事ととしました。