放送番組審議会

第274回「テレメンタリー2019 天使ちゃんの服~誕生死だったあなたへ~」

2020年01月14日

放送番組審議会 2020年1月14日(火)開催

第274回「テレメンタリー2019 天使ちゃんの服~誕生死だったあなたへ~」

2020年1月14日(火)に開かれた当社番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、11月23日(土)放送、30日(土)再放送の「テレメンタリー2019 天使ちゃんの服~誕生死だったあなたへ~」について審議委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 「誕生死(流産・死産・新生児死)」について初めて知ることがたくさんあった。赤ちゃんの死にかかわるデリケートな題材を、女性グループ「ここはぐ」の活動を軸に丁寧に尊く扱った感動的な番組だった。
  • 誕生死というつらい経験をしたご夫婦たちが顔を隠さずにインタビューに応じている。ディレクターと取材対象者との信頼関係があればこそだと思う。当事者にしか語れないナイーブな言葉が引き出され、表情からも複雑な心情などが伝わってきた。ディレクターのインタビュー力の高さが伺われる。
  • 小学校で実施された助産師の「命の授業」の「生まれてくるということは奇跡の積み重ね」という言葉が、命の育み、命の大切さを良く表現している。
  • 冒頭のナレーションが明るいイメージで少し違和感があった。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • どうインタビューすべきかなど取材は非常に難しかったが、基本、毎回同じスタッフで臨み、取材対象者との関係を構築していった。出産は女性だけのものではないという観点で、男性(父親)のインタビューは外せなかった。
  • 子を亡くすという悲しみから立ち上がって前に進む事、生まれてくる、生きているのは当たり前ではないという事、を伝えたかった。悲しい雰囲気にはしたくなかったので明るめのナレーションにした。
  • 本放送は深夜だが、土曜日午後帯の再放送、さらにアベマTVでの動画配信もあることから番組ターゲットとしては幅広い年齢層を意識して、難しい表現をしないようにした。
今回頂いたご意見は今後の番組作りにいかしていきたい。

次回(2月)は、「ポツンと一軒家」についてご意見を頂く事ととしました。