放送番組審議会

第272回「新・にほん風景遺産「西馬音内700年の盆踊り~母から子へ想いを繋ぐ端縫い衣装~」
(4K制作 BS朝日共同制作)」

2019年10月08日

放送番組審議会 2019年10月8日(火)開催

第272回「新・にほん風景遺産「西馬音内700年の盆踊り~母から子へ想いを繋ぐ端縫い衣装~」
(4K制作 BS朝日共同制作)」

2019年10月8日 (火)に開かれた当社番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回はBS朝日と共同で4Kで制作、9月21日(土)放送の「新・にほん風景遺産 西馬音内700年の盆踊り~母から子へ想いを繋ぐ端縫い衣装~」について審議委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 「700年続く西馬音内盆踊りの魅力」という大きな括りの中で、町の位置、歴史、風土、産業などの周辺情報や、田んぼ、スイカ、帰省客といった季節ネタがストーリー性をもってつながっていて、見やすい構成だった。
  • 踊りの起源や独特の装束についてわかりやすくまとめられており、西馬音内盆踊りへの理解が深まった。中本賢さんの締めコメントが、単なるお祭りやイベントではなく、先祖と縦に繋がる大切な行事として受け継がれる踊りであることをうまく表現していた。
  • 踊り手の母娘に密着、踊りや衣装だけではなく、“想い”も代々受け継がれている様子が伝わってきた。また、町全体の取り組みとして小学校での踊り指導を紹介したのも伝統継承としてよかった。子どもたちの真剣なまなざしから、踊りへの誇りが見て取れた。
  • 稲穂がそよぐ「サワサワ」とした音、ソバをあらう水音、かがり火の「パチパチ」、踊り手の草履が地面に擦れる音など、自然の音がとても良かった。4Kカメラ撮影のきれいな映像、音、BGM、大木優紀アナウンサー(テレビ朝日)のナレーションがマッチしていた。
  • 夜の映像が暗めで、踊り手の手先があまり見えなかった。“美しく艶やかに舞っている”映像が足りなく感じた。
  • 背景等周辺が雑然としていて、見苦しい場面があった。撮影の際に配慮があれば良かった。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • いつか取り上げたいと思っていたテーマだったが、歴手的背景や踊りの由来を退屈させずに見せる構成に苦労した。踊りをもっと艶っぽく見せたいという思いと、あまり長く見せるのもという葛藤があった。その中で、ふるさと・家族・お盆というストーリーを盆踊りをフィナーレにして伝えたが、“踊り”を見たい人にはもの足りなかったかもしれない。
  • 中本さんは、「なぜ人を魅了するのか」という疑問から興味を持ってロケに臨み、深いコメントが引き出されてきた。
今回頂いたご意見は今後にいかしていきたい。

次回(11月)は、「輝石の詩 秋田犬と暮らす(仮)」についてご意見を頂く事ととしました。