放送番組審議会

第270回「テレビ朝日系列全国番組審議会 議題『“少子超高齢化時代”における テレビの使命』」

2019年07月02日

放送番組審議会 2019年7月2日(火)開催

第270回「テレビ朝日系列全国番組審議会 議題『“少子超高齢化時代”における テレビの使命』」

2019年7月2日(火)に開かれた当社番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、テレビ朝日系列全国番組審議会の議題「“少子超高齢化時代”における テレビの使命」について審議員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • テレビのコンテンツをスマートフォンやタブレット、PCなどで見ている若者は多数いる。
    インターネットで話題になるものも元をたどれば、テレビ番組由来であることが多い。
    若年層は「テレビ離れ」と言われるが、「テレビの箱=受像機」から離れているだけではないかと 思う。
  • 世代別、性別によって求める情報や、情報を受け取るメディア、メディアとの接触時間は異なる。 きめ細かく特性に対応していくことが必要ではないか。
  • 高齢者のナマの声として、老化により視力が衰えて、むしろ大画面のテレビを見るようになったと言う。若者たちも加齢とともにいずれは、スマホ疲れや新しい電子機器への不慣れによってテレビを見るようになるのではないか。
  • 軽い内容の動画などはYouTubeなどで配信されるようになり、その反面でテレビ番組は高度化、インテリ化しているように感じる。
    バラエティ番組からも知識を得たり人の生きざまを知ったりという価値ある情報が発信されている。テレビ番組には多様性、共感性、親和性、信頼性、平等性が求められている。
  • テレビは、世論の形成や子どもたちの価値観の形成、国の行く末にまでも影響力を持つ。 感動や生きる喜びなどを感じさせる番組作りが重要。テレビ局には、日本の未来に責任を感じるような取り組みを大切にしてもらいたい。
  • テレビとインターネットの協業は進んで行く。
    幅広い世代の様々な情報ニーズに応えられるような柔軟性を持った事業展開が求められる。
    テレビと視聴者の双方向のつながりを幅広く構築していく必要あり。
  • 多角的事業展開する一方で、テレビ局の主軸はあくまでも「放送」である。
    同時に大多数への情報発信や訴求力、信頼性、災害報道という点でテレビは優れている。
    多くの人がテレビの社会的存在意義を認めている。テレビの圧倒的優位性、強みを生かしていくべき。

  • 8月は休会。
次回(9月)の課題番組は未定。