放送番組審議会

第256回「ほっとネットとうほく いぶり女子~ママたち“がっこ”作りに奮闘中~」

2018年03月07日

放送番組審議会 2018年3月7日(水)開催

第256回「ほっとネットとうほく いぶり女子~ママたち“がっこ”作りに奮闘中~」

2018年3月7日(水)に開かれた当社番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、2月17日(土)放送「ほっとネットとうほく いぶり女子~ママたち“がっこ”作りに奮闘中~」について審議委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 農業経験のない若い主婦2人が、秋田の伝統食である“いぶりがっこ”作りをはじめ、県外にも広めていこうという活動を追ったドキュメンタリー。2人の前向きな姿勢とパワフルな行動力は見ていて気持ちよかった。
  • 2人の地域での暮らし方、生き方、考え方を通して、視聴者にも「地域で暮らす意味」を考えさせるような番組。地方で暮らす子育て世代やこどもたちにも夢を与え、6次産業化の視点でも明るい話題を提供する内容だった。
  • 番組冒頭、コマーシャル明け、エピローグなど、要所要所で使われている映像や音、ナレーションにこだわりが感じられた。長期にわたり丁寧に取材した印象を受けた。
  • 2人がどこで出会い、なぜ“いぶりがっこ”に興味を持ったのか、どこに向かっていこうとしているのかがわからない。説明不足や掘り下げが不十分であるため、消化不良感がある。
  • 仕事と家庭の両立に葛藤があるはず。2人の笑顔のカットが多用されていたが、「笑顔すぎ」て真剣味が薄れ、趣味の域を超えない素人のように見えてしまったのが残念。
  • 小芝風花さんのナレーションは落ち着いていて声が主張しすぎず、視聴者は主人公2人を冷静に見たり、評価したりできたのではないかと思う。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 主人公の2人は、4年前に夕方ローカルニュースの特集で取材したときからずっと追いかけたいと思わせてくれるキャラクターで、以降4年間、取材を続けてきた。2人の笑顔が印象的であるため、意識して多用したが、番組の明暗、メリハリを今後勉強していきたい。
  • 2人の関係、“がっこ”作りのきっかけなど、確かに説明不足だった。
  • 「次世代、県外にも活動を広げたい」という2人の気持ちを表現するのにふさわしいと思い、ナレーターに若い小芝風花さんを起用。事前に原稿をしっかり読み込んで録音にあたってくれた。
  • 「この地でも夢がかなう」がこの番組の肝。2人の活動を紹介することでメッセージを発信できたと思う。
次回(4月)は、「輝石の詩File12 故郷を木に刻む~勝平得之が遺した秋田の美(仮)」についてご意見を頂く事としました。