放送番組審議会

第253回「テレメンタリー2017 その手で未来を~筋電義手とつかむ可能性」

2017年11月14日

放送番組審議会 2017年11月14日(火)開催

第253回「テレメンタリー2017 その手で未来を~筋電義手とつかむ可能性」

2017年11月14日(火)に開かれた当社番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、9月2日(土)放送「テレメンタリー2017 その手で未来を~筋電義手とつかむ可能性」について審議委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 障がいをもつ子ども(保坂幸平くん)とその家族が、現実を直視して乗り越えようとする前向きな姿勢がよく捉えられている。この家族の明るさ、笑顔に感動を覚えた。
  • この番組で「筋電義手」についてどういうものか知ることができた。一般の人があまり関心を持たない話題を取り上げて問題を提起するという観点でも良い番組だった。
  • 「筋電義手」で生活している少女や大人の新聞記者が登場したことで、この義手の性能や装着の効果が分かり、幸平くんの未来に光明が見えた感じがした。
  • 高橋優さんのナレーションは歌のイメージとはまったく異なり、やわらかく心地良いやさしさがあった。この家族の温かい雰囲気にマッチしていた。
  • 障がいを持つ人への一般の理解は高まっているが、一方で公的支援は遅れている。その点の問題提起があっても良かったのでは。
  • 幼稚園時代の先生や友達など、幸平くんを取り囲む家族以外の人々の思いや姿も見たかった。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • ご両親は「幸平の存在を知ってもらいたい」という思いで取材を受けてくれた。こどものありのままの姿を受け入れる尊さを軸に制作した。番組にする前にニュースの企画で扱ったときには家族以外の声も入れていたが、テレメンタリーは正味24分なので、家族中心の構成とした。今後も取材は続けていきたい。
  • 「筋電義手」の開発、普及についての官民の取り組みは、それだけで番組が作れるほどのボリュームになるため、今回はあまり触れなかった。
  • 幸平くんと同年齢の子どもがいるカメラマンを起用。幸平くんの素直で子どもらしい表情を引き出せたと思う。
  • 高橋優さんならば、番組が伝えたいことを表現できるのではないかと考え、ナレーターをお願いした。
次回(1月)は、「スーパーJチャンネル トレタテ!年末報道スペシャル(仮)」を審議いただくこととしました。