放送番組審議会

第252回「AAB開局25周年記念特別番組
新・にほん風景遺産「光の稲穂 竿燈まつり~短くも熱い秋田の夏~」(4K制作)」

2017年10月03日

放送番組審議会 2017年10月3日(火)開催

第252回「AAB開局25周年記念特別番組
新・にほん風景遺産「光の稲穂 竿燈まつり~短くも熱い秋田の夏~」(4K制作)」

2017年10月3日(火)に開かれた当社番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、9月16日(土)放送「AAB開局25周年記念特別番組 新・にほん風景遺産 光の稲穂 竿燈まつり~短くも熱い秋田の夏~(4K制作)」(秋田朝日放送・BS朝日共同制作)について審議委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 初の「4K」制作番組で、映像のディテールの美しさに注目していたが、夜空を背景に立ち上がる「竿燈」や「提灯」の灯りまでもが実に鮮やかで、4K対応のテレビでなくても見応えがあった。
  • 番組を見た全国の視聴者も、秋田の「竿燈まつり」に「行きたい」「行ってみたい」と思わせる仕上がりになっていた。
  • 「竿燈」の歴史や差し手の技のなど「竿燈」をあまり知らない初心者にも、分かりやすく構成されていた。
  • 「竿燈妙技大会」の映像では、風に煽られながらも「継ぎ竹」を足していくシーンに手に汗握る緊迫感があり、番組のクライマックスへの盛り上がりをテンポの良い映像の連続で編集も流石だと感心した。
  • 番組の中で使われている音楽もしっとりとした曲調で、視聴者をノスタルジックな雰囲気に包み込む効果があり、郷土や伝統をモチーフにした映像と大変良くマッチしていた。旅をする出演者の中本賢さんも自然な表情で、秋田に馴染んでいるようにも見えた。
  • 「竿燈まつり」の中に、なぜ「米」「酒」「市場」が出てくるのか、少し戸惑いながら見た。確かに「竿燈」は稲穂に見立てたもので、酒は米から作られるが、ストーリーの違うものが組み合わされている様で全体的には、サラっと流れてしまった印象だった。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 「竿燈まつり」を「もっと見たい」という方には、少しもの足りないかとは思うが、「新・にほん風景遺産」という番組上、旅人が秋田を巡るという「紀行」的な要素を盛り込む必要があった。今回は全国の人に「竿燈」の基礎知識や秋田の良さを知ってもらう事に主眼をおいて制作した。
  • 初めての「4K」番組で、制作者にとっても何もかもがはじめてで、特にカメラマンは カメラ機材の特性も大きく違うため、苦労の連続だった。
次回(11月)は、テレメンタリー2017「その手で未来を ~筋電義手とつかむ可能性~」を審議いただくこととしました。