第250回「テレビ朝日系列 番組審議会委員代表者会議」
課題《テレビは何故つまらなくなったのか~メディアとしての存在価値を問い直す~》
2017年7月4日(火)に開催された当社放送番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は「テレビ朝日系列 番組審議会委員代表者会議」課題《テレビは何故つまらなくなったのか~メディアとしての存在価値を問い直す~》について審議委員からご意見等をいただきました。
委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。
- 一概に「つまらなくなった」とは思わない。
昔はなかったジャンル、たとえば外国で暮らす日本人や逆に日本で暮らす外国人を紹介する番組や、日本文化や地方色に焦点を当てるなど新しいタイプの番組も出てきていて、楽しく見られる。
池上彰さんのニュース解説などは娯楽性も加味した進化した報道番組だと思う。
ただし、どこかが始めるとマネをする。
- バラエティは、MCや出演者がどこを見ても同じような感じ。
ワイドショーもクイズ番組も刑事ドラマも似通っている。
角が立たず、ありきたりな番組ばかり。中途半端で多様性がなくなり、局の個性もなくなっている。報道番組もしかり。
刺激を求める人はインターネットニュースに流れていく。
- 若い世代がテレビを見ないのは、「つまらなくなった」からではなく、彼らにとっての情報源は初めからインターネット(スマホ等)であってTVではないためだと思う。
- 技術の進歩、ビジネスモデルの変化についていかないとTVは取り残されていく。
テレビ放送だけでは伝えきれない詳細な情報の発信にインターネットは向いている。
メディアとして、TVとインターネットの協業、融合が必要になってきている。
- インターネットの弱点は信頼性。TVには信頼性がある。
ひるむことなく“権力”に対峙することがメディアの役目と考える。
- 次回(9月)は、「夢球場総集編」を審議いただくこととしました。