放送番組審議会

第246回「シリーズ輝石の詩11 KAMAITACHI~ハサの記憶~」

2017年03月07日

放送番組審議会 2017年3月7日(火)開催

第246回「シリーズ輝石の詩11 KAMAITACHI~ハサの記憶~」

2017年3月7日(火)に開かれた当社放送番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、2017年2月25日(土)放送「シリーズ輝石の詩11 KAMAITACHI~ハサの記憶~」について、審議会委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 輝石の詩シリーズの中で、最高傑作と言っても良い作品。舞踏家・土方巽、写真家・細江英公、写真集「鎌鼬」、羽後町田代の農村風景、地元の人たち、そのつながりを通して、秋田の良さを再発見できる内容だった。
  • どこを切り取っても絵になるような映像の美しさ、重厚なナレーション、映像にマッチしたBGM、モノクロ写真の独特の存在感などに引きこまれた。
  • 約50年前に土方と共に被写体となった女性や地元の人たちのコメントから、時の流れが伝わってきた。
  • 字幕があったりなかったりしたが、秋田弁がところどころ聞きづらい、分かりづらい部分があった。土方の貴重な肉声も早口で分かりづらかった。
  • 土方がダンスを始めたきっかけや東京に出てからの様子など、バックグラウンドの説明が 足りなかったように思う。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 農村風景に興味があって羽後町に取材にいった際に、写真集「鎌鼬」の存在を知り、そこから番組制作へとつながった。
  • BGMや効果音、あえてナレーションをつけない部分など、「音」にもこだわった。
  • 土方のバックグラウンドの説明を始めると、どんどんマニアックになってしまう懸念があり割愛した。マニアには薄っぺらい印象、知らない人にはまったく分からないというのは番組を作るときの悩ましさとしてある。
  • 字幕について。秋田県内での放送であり、このくらいは聞き取れるだろう、というコメントには字幕は付けなかったが、自分の基準と視聴者がマッチしないこともある。ネイティブな秋田弁に字幕をつけるのは難しいが、県外など他エリアを気にかけたしつらえも必要かと思う。
  • 今回いただいたご意見は、次回以降の番組制作に生かしていきたい。
次回(4月)はBS朝日との共同制作番組「新・にほん風景遺産 冬の秋田 小正月の雪まつり~角館・六郷 伝統のカマクラ行事を訪ねて~」を審議頂く事としました。