放送番組審議会

第235回「この子のために~命をつなぐ特別養子縁組~」(ABC朝日放送制作)

2016年02月02日

放送番組審議会 2016年2月2日(火)開催

第235回「この子のために~命をつなぐ特別養子縁組~」(ABC朝日放送制作)

2016 年2月2日(火)開催、当社「放送番組審議会」審議内容のお知らせ。
今回は2015年12月29日(土) 放送「この子のために~命をつなぐ特別養子縁組~」について、審議会委員からご意見、ご提案を頂いた。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 社会的なテーマ性にも優れ「人としての生き方」や「家族の絆」について改めて 考えさせられる秀作だった。
  • 「関係者の顔出し」「テーマの難しさ」取材は困難の連続だったと思う。 そんな中、関係者との信頼関係を作り、丁寧に取材がなされたことで、 「特別養子縁組の制度上の問題点などを考えるきっかけにしてもらいたい」との 作り手側からの強いメッセージが伝わってくる番組に仕上がっていた。
  • やさしく穏やかなナレーション(向井亜紀さん)と音楽が、子供たちの命の希望を 包み込む様な雰囲気を作りだしていた。
  • 関係者の顔出しインタビューなど信頼関係がなければ絶対に作る事が出来ない番組。 どの様にして信頼関係を作り上げたのか知りたい。
  • 関係者が産みの親に会いに行くシーンで「隠し撮り」の様な映像が一部使われていた。 プライバシー保護の配慮は十分に理解出来るがやや違和感があった。
  • 養子の「真実告知」によって家族関係がこじれるケースもあるのではないか。
  • 登場人物のコメントが少し優等生的に感じるところがあった。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 取材先では「特別養子縁組」の制度を知ってもらいたいという方が多く、顔を出しての取材にも協力いただけた。ニュース企画でも「特別養子縁組」の問題をシリーズで伝える中で関係者との信頼関係を深めていった。
  • 「隠し撮り」の様なシーンは、プライバシー保護を最優先にした為でご理解頂きたい。
  • 「真実告知」は「嘘のない家族関係」との関係者の強い思いがあり、ありのままを 伝えた。
  • 今回の「テーマ」については、今後も取材を継続していきたい。
次回(3月)は「カバチェッポ~天空の湖に姫鱒を~」を審議頂く事とした。