放送番組審議会

第227回「秋田駅前人情酒場」

2015年04月07日

放送番組審議会 2015年4月7日(火)開催

第227回「秋田駅前人情酒場」

2015年4月7日(火)に開かれた当社の放送番組審議会の審議内容をお知らせします。今回は2015年3月7日(土)放送の「秋田駅前人情酒場」について、審議会委員からご意見、ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 駅前の区画整理に伴い「解体」される「店(酒場)」と、そこに集う個性的な登場人物など全体が映画の様なタッチで描かれて、観る人の心をホッとさせる感動的な作品に仕上がっていた。
  • 番組タイトルや字幕も文字のフォントを変えるなどの細かな工夫がみられて、視聴者を惹きつける完成度の高い作品に仕上がった。
  • カメラアングルや照明、音楽の使い方も見事で、良い雰囲気を演出した。
  • 本多アナウンサーのトーンをおさえた語りが番組内容にマッチしていた。
  • 取材者自身が店の常連客なのか入り込みすぎたように思えて、客観的な視点がやや損なわれた印象を受けた。また、客と店主の間で交わされる普段の会話をもう少し楽しみたかった。
  • 区画整理に伴って解体される「店(酒場)」と「行政」との街づくりを巡る 対立構図が、この種の番組にやや有りがちな印象も受けた。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • デジタル一眼(動画機能付)のカメラを使い、映像表現には工夫をした。
  • 行政の街づくりに対する批判めいた表現は、やや中途半端な印象を与えたかも しれない。
  • 取材者は店の常連客では無いが、取材対象の店側との距離感の難しさは現場でも 感じていた。今後も取材者としての客観的な視点を持ちながら番組作りに努めたい。
次回(5月)は「テレメンタリー2015」を審議頂きます。