放送番組審議会

第211回「夢球場2013 熱い夏にありがとう」

2013年09月03日

放送番組審議会 2013年9月3日(火)開催

第211回「夢球場2013 熱い夏にありがとう」

2013年9月3日(火)に開かれた当社の放送番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、「夢球場2013 熱い夏にありがとう」について、審議会委員からご意見ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • ローカルのコミュニティに直結した番組は、地上波ローカル局の存在価値を高めるのにふさわしいコンテンツであり、ドキュメントとしても面白く、とても見応えがあった。
  • 映像とカメラアングルが、見る側を釘付けにし、とても感動した。表情も生き生きと捉えられていて、活気や熱い思いが伝わってきた。
  • 3人の3年生を中心に、大農太田分校の戦いぶりを取り上げていたが、初戦に勝利した際の歓喜の映像や、選手と監督とのつながりなど、よく捉えられていた。
  • 決勝戦はとても見ごたえのある試合だったが、その素晴らしい映像が、余すことなくふんだんに凝縮されていてとてもよかった。また使用したBGMの選曲もよく、試合の緊迫感がよく伝わってきた。
  • 冒頭の「感謝」という文字に込められたはずの思いについては、これといったエピソードの紹介もなく、インパクトや説得力に欠けていて、心に残らなかった。
  • 高校野球を通じた選手や監督の日常の風景や、それぞれの人の思いなどの掘り下げや、ストーリーの展開に乏しく、事前の準備不足、取材開始時期の遅れが要因なのではないかと感じた。
  • 「最後の瞬間」と題して、試合後の選手の涙のシーンを2回にわたって伝えていたが、やや時間が長かった印象が残った。
  • 角館高校の相馬選手について「進化」と題して伝えていたが、具体的にどう進化したのかがいまひとつ伝わってこなかった。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 事前の取材不足だとは感じていた。想定通りの結果にならないことも多いので難しい面はあるが、来年に向けて既に球児は動き出しており、すぐにでも取材を始めたいと思う。
  • 球児の普段の生活の様子なども取材はしていたが、番組では、野球をしている姿を通じて、球児の思いを伝えたかったので、結果的にその部分はほとんど使わなかった。
  • 「最後の瞬間」の涙のシーンについては、全50校を取り上げることにこだわった。
次回(10月)は、『輝石の詩「誰のものでもない~日本最古の近代的慈善団体“感恩講”の足跡~」』
を審議いただきます。