放送番組審議会

第205回「憧憬の湖~クニマス里帰りに生涯をかけて~」

2013年02月05日

放送番組審議会 2013年2月5日(火)開催

第205回「憧憬の湖~クニマス里帰りに生涯をかけて~」

2013年2月5日(火)に開かれた当社の放送番組審議会の審議内容をお知らせします。今回は、「憧憬の湖~クニマス里帰りに生涯をかけて~」について、審議会委員からご意見ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • クニマスに関わる人々の希望がよく表現された、地域に元気を与えるヒューマンドキュメンタリー番組だった。
  • 秋田でしか得られない豊富な情報をもとに、話題のテーマを55分足らずの番組内にまとめた脚本・構成が素晴らしい。
  • ナレーションの声が心地よく、BGMを含め、登場人物の声がすべて優しく感じた。
  • 田沢湖の汚染の原因や、その破壊された自然の復元は非常に困難であることが分かった。
  • 三浦家の豊富な記録映像は、クニマスがとても大切な存在であることを感じる貴重な財産だ。
  • クニマスの田沢湖への里帰りが非常に難しいことを淡々と説明したがために、近い将来での実現の可能性を過度に期待させてしまったのではないか。
  • 田沢湖の環境回復のための問題提起と解決への訴えをもっと盛り込んでもよかったのではないか。
  • 番組後半の日本画家の細川良治さんの紹介が長かったため、前半と後半での印象が変わってしまった。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • すぐには田沢湖にクニマスが戻れないという現実に直面しながらも、クニマスに関わる方々が目を輝かせて、熱い気持ちでいる理由を解明したいと思い、制作した。
  • 元クニマス漁師故三浦久兵衛さんのような人達の意が次の代に受け継がれて今があるということを伝えたかった。
  • 田沢湖の問題は、地域住民だけでなく県や国の大きな問題であることを提起はしたものの、解決策の糸口を提示することが出来なかったかもしれない。
  • 三浦さんと細川さんの人柄をきっちり表現したかった。特に細川さんについては、どのような苦労をして画を描き上げているのかを丁寧に伝えたかった。
次回(3月)は「Akita.biz 小宮悦子のビジネスリポート」について審議いただきます。