放送番組審議会

第203回「シリーズ輝石の詩file.7『解体新書を描いた男~秋田蘭画と小田野直武~』」

2012年11月08日

放送番組審議会 2012年11月8日(木)開催

第203回「シリーズ輝石の詩file.7『解体新書を描いた男~秋田蘭画と小田野直武~』」

2012年11月8日(木)に開かれた当社の放送番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、「シリーズ輝石の詩file.7『解体新書を描いた男~秋田蘭画と小田野直武~』」について、審議会委員からご意見ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 「文化の日」に放送するのにピッタリの奥深い芸術作品で、期待以上の秀作である。
  • 単なる歴史紹介ではなく、小田野直武の人生そのものを、視聴者目線で分かりやすく掘り下げており、学術的にも素晴らしい番組だ。
  • このような番組は、大人だけでなく、子供や若者にもぜひ見てもらいたい。
  • 銀河万丈さんのナレーションは威厳があると同時に親しみやすさを感じた。
  • ミステリーを解き明かすというチャレンジが無謀と感じさせず、視聴者の期待に十分に応える番組だった。
  • 分からないところは分からないまま、変に憶測を出さず、あるがままにとどめているのが良かった。
  • 番組前半部分の仮説が後半で崩れるという構成だったが、若干裏切られたような気がした。
  • 直武と平賀源内の出会いから始まる再現ドラマ部分は、もう少し丁寧な描写をしてほしかった。
  • 謎を解き明かそうとしたが、その謎は謎のままだったため、消化不良な印象が残った。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 「輝石の詩」シリーズでは今回はじめて、ヒューマンドキュメント以外のジャンルに挑戦した。
  • 地味な歴史モノに再現ドラマを取り入れるという手法にもチャレンジし、少しでも直武のイメージに近い、誠実で親しみやすい印象の役者をキャスティングした。
  • ナレーション原稿は、「銀河万丈さんならばどのように語るだろうか」と常に意識しながら制作した。
  • 直武の人生には「仮説の仮説」という程度のものしか残っていない。そのような状況を「何もないんですよ、ただ語り継がれているだけ」という五井富美子さんのコメントで感じ取ってほしかった。
その他、放送法に基づき公表する2012年4月~9月に放送した番組の「放送番組の種別ごとの放送時間」について報告しました。