放送番組審議会

第195回 テレビ朝日系列東北ブロック共同番組『ようこそ 東北へ 震災を乗り越える三ツ星観光地』

2012年02月07日

放送番組審議会 2012年2月7日(火)開催

第195回 テレビ朝日系列東北ブロック共同番組『ようこそ 東北へ 震災を乗り越える三ツ星観光地』

2012年2月7日(火)に開かれた当社の放送番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、テレビ朝日系列東北ブロック共同番組『ようこそ 東北へ 震災を乗り越える三ツ星観光地』について、審議会委員からご意見ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 震災からの復興と観光地の紹介を両立させた番組。とくに観光地と震災との関連を丁寧に掘り下げた映像には力が入っており、楽しく見ることができた。
  • たとえば平泉町(岩手県)を紹介したコーナーでは、古くからの文化に加えて新たな食文化を伝えるなど、多くの視聴者層に東北地方の観光地の良さをアピールしたのでないか。また、多くの人々の力で復興が進んでいることが伝えられた。
  • ナレーション原稿の表現がよく、ナレーターの話し方も映像に応じて様々な雰囲気の声を出しており、よかった。
  • 無難にまとめられたために、インパクトが少ないように感じた。
  • 番組に前向きの強さや明るさをもっと入れてよかったのではないか。
  • 3か所の紹介順は変えたほうがよかったのでないか。
  • 松島(宮城県)を紹介するコーナーは、景勝地としてのアピール度が低かったほか、タレントのコメントも物足りなさを感じた。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 震災に負けず、復興に寄与することが使命と考え、東北6県のうち被災3県の観光地紹介に絞り込むことにした。これにより各コーナーにストーリー性を持たせることができた。
  • 認知度の高い観光地を紹介することにより、現在の東北がどういう状況なのかを全国に伝えることを意識した。
  • 放送日が正月(1月2日)のため、肩をこらずにみてもらえるよう旅番組色とドキュメンタリー色のバランスに注意した。
  • ナレーターの平塚裕子さんは仙台市在住のパーソナリティで、声のバリエーションが豊富だということで起用した。
  • 松島は、景観よりも、復興のために力を入れている牡蠣に焦点を当てた。
次回(3月)は「サタナビっ!」について審議いただきます。