第187回「災害報道全般について」
2011年4月5日(火)に開かれた当社の放送番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、「災害報道全般」について、審議会委員からご意見ご提案をいただきました。
委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。
- 停電時はラジオの重要性を認識したが、復旧後テレビの映像を見て、その情報量の大きさ、パワーを改めて感じた。
- 被災地が広範囲で自治体も把握できない各地の状況を伝えた、というテレビの果たした役割はみのがすことができない。
- 全国的な危機感の共有、被災地支援の一体感は、テレビの伝える力、その成果だろう。
- 阪神大震災時と比較し、被災者に寄り添う報道、視点が浸透したと感じる。
- 震災後の『サタナビっ!』は、視聴者が知りたい・必要な情報を提供していて、ローカル局としての期待に応えていた。
- レギュラー番組が復活してきたタイミングは、視聴者のニーズとあっていたように感じる。
- 自粛ムードは被災地支援には逆効果。今後は、これからの秋田、これからの行動についてローカル局ならではの視点で伝えて欲しい。
- マスメディアとソーシャルネットワークの関係性を考える機になったのではないか。
- 原発事故関連の報道は、専門的でよくわからない。誰を信じていいかわからない。情報発信すべきこと、必要のないことを整理して発信すべき。
- インタビューする人は、自分が感情的な言葉で相手を誘導しないようにすべきである。
- 画面に常時表示される文字情報は有効だが、AABではその情報が少なかったと感じた。
これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。
- 行政機能が失われている部分をメディアが補っている。ソーシャルネットワークについては、情報入手ツールとして意識している。
- 『サタナビっ!』については、地域の生活情報を可能な限り伝える姿勢で制作した。
- 過度の自粛が間接的な被害にならないようにすべきと考えている。
次回(5月)は「にほん風景遺産」について審議いただきます。