放送番組審議会

第178回「地方局の発信力・コンテンツ力について」

2010年05月06日

放送番組審議会 2010年5月6日(木)開催

第178回「地方局の発信力・コンテンツ力について」

2010年5月6日(木)に開かれた当社の放送番組審議会の審議内容をお知らせします。
今回は、「地方局の発信力・コンテンツ力について」について、審議会委員からご意見ご提案をいただきました。

委員から寄せられた発言のうち、主なものは次の通りです。

  • 地方局の存在意義は、地域を代表して発信すること。地方文化をつくるという使命を持って情報発信することで、独自の価値、ブランド力が高まる。ブランド力を高めることが収入を増やす道である。
  • 地方は、中央が知らないことの宝庫である。地域に密着してこそ見えてくるもの、地方でしか見えないものを全国に発信していくべき。また、ローカル局・キー局が双方向で情報交換するシステムづくりに努めるべき。
  • 局側の視点だけでなく、地域の人達の視点をいかした住民参加型の番組づくりをすることで、地域に密着し、親近感を持たれるのではないか。
  • 情報発信力を高めるためには、情報発信者のパーソナリティが重要。人間的魅力のあるパーソナリティを育てていくことが必要。
  • 地域の出来事を当該地域に放送することも大事な役割。問題提起の力を高め、政策形成過程の情報も論点を明確にした上で積極的に発信し、世論を喚起して地域住民の参加を促すべき。
  • 地域の優れたものを発掘して番組として取り上げ、地域を元気付けて欲しい。
  • 夕方のニュースは、どの局も時間帯や構成がほぼ同じ。横並び型の情報発信について検討の必要があるのではないか。
  • 系列の強みを生かし、地域性、普遍性のある共通のテーマで各局が番組を制作してはどうか。

これに対し、秋田朝日放送側からは以下のような説明がなされた。

  • 地方の文化をつくる、地域の課題について問題提起をすることは、ローカル局の大きな役割と考えている。問題提起力は、まだ不十分で、研鑽を積んでいきたい。
  • パーソナリティの重要性は認識している。アナウンサーの育成についても同様に考えている。
  • 夕方のニュースは、独自性を発揮していくことに務めるとともに、他局とは違う編成を追求していく必要もあると考えている。
次回(6月)は「サタナビっ!Happy&Smile」について審議いただきます。