2024年11月17日、能代山本がん予防推進協議会(事務局:秋田朝日放送)は「能代山本がん予防推進フォーラム」を開催しました。
フォーラムには、能代山本地域などから60人が参加しました。
同地域は、がん検診受診率が他地域に比べ低くはないものの、がん死亡率が高い傾向があります。
フォーラムでは5人の専門家が登壇し、それぞれの立場から、今必要ながん予防対策を呼びかけました。
秋田大学大学院 医学系研究科 衛生学・公衆衛生学講座の岩倉正浩助教は、国民健康保険被保険者で、2018年度末時点の年齢が50歳以上73歳以下の人を対象とした分析で、がん検診を受ける人は多くがリピーターで、初めて検診を受ける人をどう増やすかが課題として、家族・友人・知人と一緒にがん検診を受診する環境づくりを訴えました。
パネルディスカッションでは、コーディネーターを務めた秋田大学大学院 医学系研究科 衛生学・公衆衛生学講座の野村恭子教授が、「公衆衛生学の予防の考え方」として、発病を予防し、健康増進を図る一次予防としての「健診」と早期発見、早期治療につなげる2次予防としての「検診」の重要性を強調しました。
フォーラム概要
秋田大学大学院 医学系研究科 衛生学・公衆衛生学講座
岩倉 正浩 助教
「能代山本地区のがん検診の現状 広げよう検診と健診の輪」
藤里町役場 町民課
石田 郁 保健師
「住民のそばでのがん予防」〜まちの保健師の目指すアプローチ〜
まるレディースクリニック院長 琉球大学 医学部委託非常勤講師
井岡 亜希子 医師
「がんの予防はなぜ大事?タバコとがん検診の問題から健康づくりを考えよう」
秋田大学大学院 医学系研究科医学専攻 腫瘍制御医学系 胸部外科学講座
佐藤 雄亮 講師
「タバコ、アルコールだけじゃない。秋田県人が気を付けるべきこと」
秋田大学大学院 医学系研究科 衛生学・公衆衛生学講座
鄭 松伊 助教
「個人の行動変容と健康状態の改善」
パネルディスカッション
「誰もが健康で 暮らせる地域づくり」〜個人・地域でできること〜
・コーディネーター
秋田大学大学院 医学系研究科 衛生学・公衆衛生学講座 野村 恭子 教授
・パネリスト
まるレディースクリニック院長 琉球大学 医学部委託非常勤講師 井岡 亜希子 医師
能代市山本郡医師会 小泉 亮 副会長
藤里町役場 町民課 石田 郁 保健師