vol.95 増加傾向の乳がん

2012年02月12日

2人にひとりはがんになるといわれる現在の日本。その中で女性のがんの、部位別罹患数トップになっているのが乳がんだ。詳しいお話を秋田県医師会、橋爪隆弘 先生に伺った。
乳がんとは乳房にできるがんのことで、今、30代後半から40代の女性に増えている疾患。乳房は乳頭、乳頭に樹の幹のように繋がり乳汁を運ぶ乳管、乳管が枝分かれた先に付いている小葉、小葉と皮下の間にある脂肪の4つから成り立っている。乳がんの発生する場所は乳管が一番多く、乳管がんという。
乳がんが増えている原因は、初潮の年齢が早くなっていること、晩婚によって出産年齢が遅くなっていることなどが挙げられる。危険因子としては肥満、喫煙、過度のアルコール摂取などがある。また祖母、母親、姉妹に乳がんがあった場合には、乳がんのリスクが10倍上がるといわれている。
40歳になったらマンモグラフィー検診があるので、ぜひ受けてほしい。マンモグラフィー検診によって早期に乳がんを見つけることができる。乳がんは人を選ばない。乳房の大きさにも関係がない。ぜひ検診を受けてほしい。