vol.91 前立腺がんとは

2012年01月15日

がん死亡率の高い秋田県。その中で男性が気をつけなければいけないがんのひとつが、近年増加傾向にある「前立腺がん」だ。詳しいお話を、秋田県医師会の立木裕先生に伺った。
前立腺がんは世界的に観ても罹患率の高いがん。男性のがんの10%を占めると言われている。2011年には、男性のがん死亡率で肺がんに次いで第2位に上昇すると予想された。
前立腺がんの危険因子としては、人種、食事、加齢に加えて、遺伝的要因が重要とされている。
具体的には動物性脂肪の摂取が多い食事、欧米化などが原因とされている。また遺伝的な要因としては、父親や兄弟に前立腺がん患者がいる場合は、危険性が高まる。
前立腺がんを発見するためには、前立腺特異抗原(PSA)が重要。前立腺がんの診断は、PSAが臨床的に使われるようになってから、飛躍的に精度が高まり、より早期に前立腺がんが発見されるようになった。
PSAは採血による検査。最近では住民健診や職場検診、人間ドックなどでも選択項目に入ってきており、一時検査は病院や医院でも簡単に受けることができる。前立腺がんを早期に発見するためにも、50歳になったら一年に一度はPSA検査を受けて欲しい。