vol.90 子宮頸がんの予防ワクチン

2012年01月08日

前がん病変のうちに発見が可能な子宮頸がんにはもうひとつ、予防ワクチンが存在するという大きな特徴がある。詳しいお話を、秋田県医師会の田中秀則先生に伺った。
最近、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染をブロックする子宮頸がん予防ワクチンが開発された。調べた結果、6割から7割ぐらいの子宮頸がんの発症を防ぐことができるのではないかといわれている。
ワクチン接種の第一推奨期は11歳から14歳。ヒトパピローマウイルス(HPV)は性行為によって感染するので、できるだけ性行為を経験する前に子宮頸がん予防ワクチンを接種したほうが効果的だからだ。
現在は公費で接種できるので、接種推奨年齢の人は、公費の期限もあるので早く近くの医療機関で接種を受けて欲しい。
他のがんと違い、若い時に発症するということ、場合によっては子宮を摘出しなければならないということから、10代にはワクチン、20代になったら子宮頸がん検診ということを覚えて実行して欲しい。