2011年12月11日
新しい命が宿る、女性の大切な器官、子宮。近年若い世代での発症が増加している「子宮」のがんがあることをご存知ですか?詳しいお話を、秋田県医師会の田中秀則先生に伺った。
子宮に発生するがんは2つあって、1つは子宮頸部といわれる子宮の入り口にできる子宮頸がんで、もう一つは子宮の奥、子宮の体部といいわれるところにできる子宮体がん。若い人、特に20代から30代の方に今、急激に増えて問題になっているのが子宮頸がんだ。
もともと昔からお子さんを産んだ方が子宮頸がんになるということは良く知られていて、逆に修道院の方などにはほとんど子宮頸がんは発症しないことから、何か性行為によって感染するウィルスがあるのではないかといわれていた。さらに調べた結果、性行為によって感染するHPV、ヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの発症に関係していることが研究で分かってきた。
昔は40代から50代の方に多かったが、最近は20代から30代の方に子宮頸がんが非常に多くなってきている。若い方は命を亡くすだけではなく、仮に命が助かったとしても、子宮を摘出しなければならないことがあるため、やはりこれは何としても防いでいかなければならない。20歳になったら、ぜひ子宮頸がん検診を受けて欲しい。