2011年12月04日
早期発見・早期治療が大切な肺がん。それでは秋田県の検診受診率はどのくらいなのだろうか?呼吸器外科医の小野貴史先生に伺った。
秋田県の肺がん検診の受診率は30%弱で、昨年は21%だった。これは全国平均の17%より高い値だが、まだ充分に満足できる値にはなっていない。検診受診者で要精査と判定される人は2%程度で、そういう人は精密検査が必要となるが、肺がんと決まっているわけではないので、怖がらずに病院を受診して精密検査を受けて欲しい。
一日の煙草の本数に喫煙年数をかけたものを喫煙指数と呼び、50歳以上で喫煙指数が600以上の人は肺がんにかかるリスクが高いので、定期的に検診を受けて早期発見に努めて欲しい。
肺がんの最大の原因はタバコなので、肺がんにならないために喫煙習慣を見直すこと、つまりタバコを止めることが最も大切。また受動喫煙の問題もあるので、タバコを吸う人も吸わない人も共に定期検査を受けて欲しい。
仮に検査で要精査となっても、肺がんと決まったわけではないので、しっかり病院で精密検査を受けて欲しい。そうすることによって、早い段階で肺がんが見つかり、治療によって治る場合が多い。