2011年11月27日
喫煙習慣などにより発生する肺がん。日本人のがん死亡数でもっと多いこのガンを早期に発見する方法とは?詳しいお話を、呼吸器外科医の小野貴史先生に伺った。
肺がんは男性に多い疾患。男性は扁平上皮がんという非小細胞肺がんに罹りやすく、最近は検査で女性に腺がんが多く見つかっている。CTの検査の普及によって早い段階で見つかる人が増えている。
肺がんは早い段階だと症状はない。しかし進行すると咳が止まらなくなったり、痰に血が混じったり、胸に痛みが出たりする。このような症状がない早い段階で肺がんを見つけることが治療には重要なので、検診が非常に大切だ。肺がん検診は特別なものではなく、誰でも知っているレントゲン写真だ。痛くも怖くもないので、40歳以上の方は定期的に検診を受けて欲しい。
要精査の通知が来ても、肺がんと決まったわけではないので、怖がらずにしっかり病院で受診して詳しく調べて欲しい。病院では喀痰細胞診や胸部CT検査といった精密検査を行う。どちらも痛くも怖くもないので、しっかり精密検査を受けて欲しい。
精密検査を受けることによって、早い段階で肺がんが見つかり、治る可能性が高い。