2011年11月06日
増加傾向の大腸がん。治癒率を高めるためにも、定期的な検診受診が大切になる。詳しいお話を秋田県医師会の堀川洋平先生に伺った。
現状は一次検診ですら4割程度しか受けていない。一次検診の便の検査をもっともっと多くの人に受けてほしい。便の検査で引っかかった人の約7割が二次検査を受診している。逆にいえば3割の人は受診していないということになる。
便の検査で引っかかったからといって、必ずがんがあるわけではなくて、統計では4%程度といわれているので、必ずがんだといわれているわけではないので、楽な気持ちで精密検査を受けてほしい。
昨今、大腸がんは非常に増えている。我々の食生活も、元々の日本の食生活から欧米型の食生活に大きく変わりつつあるので、大腸がんの予防そのものはなかなか難しい。しかし現在の医療技術は、早く大腸がんが見つかっても、命を落とさずに簡単に克服できるレベルになっている。だから職場検診や一般検診で便潜血の検査をしっかり受けてほしい。大事なことは検診で引っかかったことをそのままにしないで、必ず医療機関を受診するということである。