2011年10月30日
大腸がんの発見に重要な検診。しかし、ただ便潜血検査を受診すればいい…ということではないようだ。詳しいお話を秋田県医師会の堀川洋平先生に伺った。
まず市町村や職場の一般的な検診で便の検査を受けていただき、一次で引っかかった場合には必ず医療機関を受診していただきたい。ここで主に内視鏡検査を行って、詳しく検査することになる。毎年便潜血検査で引っかかっているのに受診しなくて、今年3回目です4回目ですという患者がいる。内視鏡検査は抵抗があるかもしれないが、一度しっかり受けてみると、それほどではないということが分かると思う。
早期がんイコール内視鏡治療ではないが、大腸がんは早ければ早いほど楽な治療ができ、一番簡単なのが内視鏡治療。内視鏡治療は、最近非常に進歩して、大きくても浅い病変なら内視鏡でとれるようになった。
内視鏡でとれなくとも、腹腔鏡の手術などを用いて、なるべく体に負担をかけないような治療ができるようになっている。同じがんが小さいものから大きくなっていくわけで、どうせ治すなら早い時期に見つけて治した方が体にとっては楽だと思う。
内視鏡だと約一週間の入院で帰れるし、腹腔鏡の手術であれば2週間から3週間の入院で帰れる。いずれにしても早く見つかると早く社会復帰できる。