vol.80 大腸がん検診について

2011年10月23日

食生活の変化などにより増加傾向にある 日本人の大腸がん。ここ、秋田県でも高い死亡率を示している。詳しいお話を秋田県医師会の堀川洋平先生に伺った。
大腸がんはお尻に近いところに多くできる。具体的には直腸、S状結腸。およそ7割はその部分にできる。便の機械的な刺激が原因になっている。
大腸がんは大きくならないと自覚症状はでない。管腔を完全に閉じるようになると、便やガスが通らなかったりするので、お腹が強く張る、腸閉塞の症状がでてくる。お尻に近いところにがんができると、出血してそれが血便となって出るという症状がある。
大腸の管腔というのは大きくても4cmぐらい。それをほぼ完全に塞ぐような形にならないと症状がでないので、症状が出てからの受診では遅い。
検診の方法は便を提出してもらって、その中に血液が混じっていないかどうかを見る。あくまでも便に血液が混じっていないかを見てるだけで、がんがあるかを見るわけではないので、早期であっても進行であっても便に血液が混じるというのは同じなので、いろいろなステージのがんが発見される。症状が出にくいので、大腸がんを見つけるきっかけは検診しかない。