2011年10月16日
がん死亡率の高い秋田県…。その中で、近年とくに増加傾向にあるのが大腸がんだ。大腸は消化吸収された食べ物から水分を吸収し便にして排出する。およそ2mの長さがあり大きく、結腸・直腸・肛門の3つにわかれる。詳しいお話を秋田県医師会の堀川洋平先生に伺った。
大腸の腫瘍というのは多くの種類があるが、一番内側の粘膜層から出てくるのが大腸がんといわれる。最初は粘膜だけに留まっているが、だんだん根を張るように深く成長していって、筋肉を超えてさらに大腸の壁そのものを超えて大きくなっていくのが大腸がんの特徴。
大腸がんのリスク(危険因子)としては、最近、西洋型の食事で脂肪や肉を多く取るようになったのが大きな原因となっているといわれている。日常の注意というのが難しいのが大腸がんの難しいところ。がんになるのを防ぐという意味では、繊維質の多い食事がいいと考えられる。
大腸がんは50歳ぐらいから急に増えてくる。大腸がんそのものの罹患数が激増しているので、対策が必要だ。60代70代からの高齢者には非常に多いがんだ。
広く行われている検診を受けるのがいい。検診は便を提出するだけ。便潜血検査をする簡単な検査なので、ぜひ受けてほしい。