vol.78 どうして多い?秋田県の胃がん

2011年10月09日

秋田県に多い胃がん。胃がんで命を落とさないために大切なのは定期的な「がん検診」、そして必要な生活習慣とは…秋田県医師会の津田栄彦先生にお話を伺った。
胃がんは日本の中でも地域による偏りがある。九州の南部や沖縄では比較的少ないが、秋田を含めた東北の日本海側で多い。これは塩分の多い食事を摂る地域と関係している。最近の統計では、がん検診の一次検診対象者の16%ぐらいしか受診していない。また一次検診でチェックされ、精密検査の対象になった人のおよそ2割の人が二次検診を受診していない。精密検査の対象になった人は、必ず検診を受けて欲しい。
胃がんに罹ったことのある家族のいる人は、似たような生活習慣を送っている可能性があるので、ぜひ受診してほしい。また会社勤めをしていた人も、現役時代は職場の検診を受けていたと思うが、退職してからが胃がんの好発年齢なので、退職してからも継続して検診を受けてほしい。
胃がんを予防するには、塩分の多い食事を摂り過ぎないこと、タバコを吸わないこと、胃がんのリスクを低下させるといわれている新鮮な野菜や果物を摂ること、そして早期発見・早期治療のため、検診をしっかり受けることが大事だ。