2011年09月25日
秋田県で最も死亡率の高い「胃がん」。しかし、早期であれば治る可能性も非常に高いのだ。今週は胃がんの早期発見のメリットについて秋田県医師会の津田栄彦先生にお話を伺った。
一昔前の日本では、がんといえば胃がんといわれるほど多い病気だった。現在では肺がんが死亡数のトップだが、罹る人の数は胃がんが依然として一番多い。日本では年間およそ12万人が胃がんに罹っている。
胃がんは病気の進行度で4段階に分かれる。最も早期のステージ1段階で発見され、治療を行えば、5年生存率は98%を超える。しかし病気が進行し、ステージが進むに従い、治療しても生存率は低下する。早期がんでは症状が出ないことも多いので、検診で早期に発見することが重要。
胃がん検診では、バリウムを飲んでX線撮影でレントゲン写真を7~8枚撮る。胃壁のヒダの変化などを調べる。そこで引っかかると内視鏡で精密検査を受けてもらう。がん検診やドックで見つかる胃がんの80%以上が早期の段階、ステージ1という報告もある。
積極的に胃がん検診を受けて、早期発見・早期治療すれば治る可能性の高い病気なので、40歳を過ぎたら、毎年一回は検診を受けて欲しい。