vol.75 日本人に多い胃がん

2011年09月18日

がん死亡率全国ワースト1の秋田県。その中でも特に高い死亡率を示しているのが、胃がん。胃がんとは、一体どういったものなのだろうか?秋田県医師会の津田栄彦先生にお話を伺った。
胃がんは胃の内側の粘膜にできる悪性腫瘍。進行すると胃の壁の深い方に広がっていき、また表面の方に盛り上がって潰瘍を作る場合がある。
胃がんの発生原因は大きく3つあり、一つは塩分の多い食事を摂り過ぎること、二つ目は喫煙。タバコを吸うことも胃がんの危険因子とされている。三つ目は、最近大きな危険因子とされているヘリコバクター・ピロリ菌の感染がある。この細菌は、日本では40歳以上の70%が感染している。感染しているすべての人が胃がんになるわけではなく、塩分の摂り過ぎや喫煙などの危険因子が加わって、胃がんが発症すると考えられている。
早期の胃がんには症状が出ないことが多いが、進行胃がんになると、鳩尾のあたりの痛み、お腹が張る、食欲がない、黒い便が出る、血を吐くといった症状が出る場合があるが、胃がん特有の症状というものはない。
症状が出る前に検診で早期に発見することが重要だ。