2011年08月21日
がん死亡率の高い秋田県。その中で男性が気をつけなければいけないがんのひとつが前立腺がんだ。前立腺がんは、前立腺に発生するがんで、前立腺は膀胱のすぐ下に、尿道を取り囲むようにしてある男性特有の臓器。大きさはクルミ程で、精液の一部を作る働きがある。詳しいお話を、秋田県医師会の立木裕先生にお話を伺った。
前立腺がんはゆっくり進行する特徴がある。自覚症状がないために、見つかりにくいという特徴もある。また加齢によって罹りやすい特徴がある。近年、前立腺がんはとても増加している。
前立腺がんの死亡率は、肺がん・胃がん・県庁直腸がん・肝臓がん・膵臓癌に次いで6番目の高さだが、2020年には男性のがんの死亡率では、肺がんに次いで2位になると予想されている。
前立腺がんの危険因子は、飲酒、食生活、加齢、それに加えて遺伝的要因があるといわれている。具体的には、動物性脂肪を多く取る、食事の欧米化が原因とされている。遺伝的には、父親や兄弟に前立腺がんの患者がいる場合には、危険性が高まるといわれている。
前立腺がんが増えているもう一つの理由として、検査方法の確立もある。前立腺がんを発見するためには、前立腺特異抗原(PSA)の採血と、直腸診、それに超音波検査が必要だ。