vol.69 乳がんの早期治療

2011年08月07日

増加傾向の乳がん。しかしマンモグラフィ検診で、早期発見が可能になる。早期発見のメリット、それは早期治療が可能になることだ。詳しい話を乳腺外科医の伊藤亜樹先生に伺った。
乳がんの約8割は、乳頭より上にできるといわれている。上側というのは、自分でシコリを見つけやすい場所なので、その部分を自分で念入りにチェックすることも大切だ。
治療は大きく分けて2つがある。一つは手術治療で、手術でその部分を切り取るという治療。もう一つは抗がん剤やホルモン治療などの薬物療法。それらを組み合わせたり、使い分けたりして治療を進めていく。
シコリの小さい早期の乳がんだと、取る範囲も小さく、傷も小さいため、体に負担の少ない治療ができるというメリットがある。がんのできる場所によって多少の変形はあるが、自分の乳房の形を残すことができるというメリットがある。
乳がんに罹る人は多いが、死亡率は他のがんに比べて治療成績が良い。2センチ以下で、リンパ節転移がない早期乳がんの10年生存率は93%という高い結果になっている。