vol.66 子宮頸がんの予防ワクチン

2011年07月17日

前がん病変のうちに発見が可能な子宮頸がんにはもうひとつ、予防ワクチンが存在するという大きな特徴がある。詳しいお話を、秋田県医師会の佐藤宏和先生に伺った。
日本で使っている子宮頸がんのワクチンは、16型18型という2つのヒトパピローマウィルスに対するワクチン。予防ワクチンは10歳以上の女性が対象になっている。国の助成では、中学一年生から高校一年生までの任意接種、射ちたい人が射てば助成を出す、という制度になっている。
このワクチンはHPVそのものが含まれているわけではないので、他のワクチンと比べても同等かそれ以上の安全性があると言われている。ただ、注射した場所の痛み、発赤、疼痛、熟感があったり、対象が若年者ということがあって、迷走神経発生で具合が悪くなることが稀にある。ワクチンを射つことも大事だが、中学生や高校生といった若い人が対象なので、一般の方には定期的な検診を受診して、初期のがん、あるいは前がん病変のうちに見つけて、簡単な手術で治すことが非常に重要だ。