vol.65 子宮頸がん検診と治療

2011年07月10日

若い世代での増加が目立つ子宮頸がん。前がん病変のうちに早期発見することが重要だ。詳しいお話を、秋田県医師会の佐藤宏和先生に伺った。
子宮頸がんも初期のうちは他のがんと同じでほとんどは無症状。子宮頸がんの初期の一つ手前の前がん病変、子宮頸部の異形成であれば、何も症状がないことが多い。
検診は子宮の出口部分をヘラやブラシで擦り、剥がれた細胞をガラス板に塗って異常な細胞がないかチェックすることで病気のありなしを推定することができる。
現在、秋田県では20歳から30歳では年に一回、それ以降は隔年の検診に補助が出るシステムになっている。日本は欧米諸国比べ、検診率が低い。日本は平均2割で、この検診率を上げることが非常に大事だ。
進んだがんだと子宮を全摘しなければならず、あるいは放射線治療で卵巣機能を失ってしまう。そうなると出産できなくなるわけで、そうならないうちに検診を受けて病気を早く見つけ、子宮を温存することが大切だ。