2011年06月26日
新しい命が宿る、女性の大切な器官、子宮。近年若い世代での発症が増加している「子宮」のがんがある。詳しいお話を、秋田県医師会の佐藤 宏和先生に伺った。
子宮の中に発生するがんは2種類あって、一つは子宮の奥にできる子宮体がん。もう一つは子宮の出口にできる子宮頸がんがある。子宮頸がんと子宮体がんは、全く違う別種のがんと考えていい。検診で子宮がん検診というのは、子宮の出口、子宮の頸部のがん検診を指すことが多い。
ヒトパピロマウィルス(HPV)の感染によって、子宮の出口に初期の病変ができて、それが子宮頸がんになっていく。子宮頸がんは20代後半から増え始め、30歳代に大きなピークを迎えるのが特徴。20歳代の若い女性に一番多いがんが子宮頸がんだ。特に最近では若年層の子宮頸部の上皮内がんという初期のがんが急増している。がんになる一歩手前で検診を受けて、早期発見することが一番大事だと思う。