2022年10月30日
ピロリ菌感染により発症が多くみられる胃がん。
どのような症状があるのか。
詳しいお話を秋田県医師会の松下弘雄先生に伺った。
早期の胃がんは自覚症状がほとんどない。
進行すると腹痛、腹部の不快感、胸焼け、吐き気、食欲不振、体重減少などの症状が出ることがある。
また胃がんから出血することにより貧血、黒い便が出ることもある。
さらに進行し全身に広がっていくとお腹に水がたまる腹水やおうだんが出現することもある。
胃がんの治療は内視鏡治療、外科手術、薬物療法、放射線治療などがある。
治療法はがんの進行度、全身状態、年齢、他の疾患などを総合的に検討し決定される。
一般に早期であれば内視鏡治療、外科手術のみで終了することが多いが進行がんの場合はその状況に応じて外科手術、薬物療法、放射線治療が組み合わせられる。
胃がんは早期の段階で発見すれば高い確率で治る。
お腹を切らず内視鏡治療のみで治療が完了する可能性も高い。
また、外科手術となった場合も小さな傷ですむ腹腔鏡手術で対応できることも多く患者さんの身体的負担や経済的負担を軽減できる可能性が期待できる。
症状がなくても積極的に検診を受診しよう。