2022年10月23日
男女合計部位別罹患数3位の胃がん。
その発生要因の1つとして挙げられるピロリ菌。
詳しいお話を秋田県医師会の松下弘雄先生に伺った。
ピロリ菌が胃の粘膜に棲みつくと粘膜に炎症を引き起こし慢性胃炎の状態となる。
加齢と共に徐々に慢性胃炎も進行し炎症を起こした粘膜から胃がんが発生すると考えられている。
ピロリ菌の除菌方法は1週間の内服治療で2種類の抗生物質と1種類の胃酸を抑える薬だ。
1次除菌と2次除菌があり初めに1次除菌を行い除菌不成功の場合は薬を変えて2次除菌を行う。
除菌をすることで胃がんになる危険性を下げることはできるが胃がんにならないわけではないため除菌に成功しても検診は受診しよう。
胃がん検診として推奨されている方法は胃部X線検査と胃内視鏡検査がある。
胃部X線検査はバリウムと発泡剤を飲んで胃の中の粘膜を観察する方法。
胃内視鏡検査は口または鼻から内視鏡を挿入し内部を直接観察する方法だ。
検査時に疑わしい病変が発見された場合は組織を採取することもある。
検診受診の1番のメリットは早期に発見する機会を得ること。
胃がんは早期であれば高い確率で治る。
しかし早期の状態だとほとんど症状がない。症状がなくても必ず検診を受けよう。