2022年09月04日
採血によるPSA検査で早期発見が可能な前立腺がん。
詳しいお話を泌尿器科医の武藤弓奈先生に伺った。
転移のない前立腺がんの治療は大きく分けて3つある。1つ目は積極的にPSAの値を経過観察する監視療法、2つ目は手術、3つ目は放射線治療だ。放射線治療には外から当てる外照射療法と前立腺内に放射線を出すカプセルを埋め込む密封小線源治療ブラキセラピーがある。
進行がんには主に薬物療法が行われる。薬物療法にはホルモン療法と言われる内分泌療法と化学療法がある。内分泌療法は男性ホルモンの分泌や働きを妨げる薬によって前立腺がんの勢いを抑える治療だ。化学療法は薬を注射や点滴または内服することによりがん細胞を消滅させたり小さくしたりすることを目的として行う。治療方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり治療期間も様々だ。担当医と相談して決めよう。
がんを早期に発見することにより多くの治療法から患者さんに合った体への負担が少ない治療法を選択できる。
早期に発見するためにも検診受診が大切だ。