2022年08月21日
男性の中で最も罹患数の多い前立腺がん。
詳しいお話を泌尿器科医の武藤弓奈先生に伺った。
前立腺は男性のみにある臓器で膀胱の下に位置し尿道の周りを取り囲んでいる。この前立腺にできるのが前立腺がんだ。
前立腺がんの発生には男性ホルモンが関与していて加齢によるホルモンバランスの変化が影響していると考えられている。
他の臓器のがんと異なり進行が遅いため早期に発見できれば他のがんより治りやすいがんと言える。
前立腺がんのリスクを高める要因として家族歴や加齢が明らかとされている。その他にも食事や運動などの生活習慣、肥満、前立腺の炎症など多くの研究が行われているがいずれもまだ明らかではない。
前立腺がんは初期では尿道や膀胱を圧迫することがないためほとんど症状が現われない。進行してくると尿が出にくいなどの症状が出てくる。そのため以前は早期に発見するのが難しい病気だったが、現在は検診などで実施される血液検査で簡単に発見できるようになった。
前立腺内にとどまっているがんを早期に発見して適切に治療することで可能な病気だ。