2022年08月07日
女性のがん部位別罹患数トップの乳がん。
詳しいお話を乳腺内分泌外科医の今野ひかり先生に伺った。
乳がんで最も多い症状は乳房のしこりだ。その他の症状としては皮膚の赤み・くぼみ・引きつれ、乳頭の赤み・ただれ、乳頭から色のついた分泌物が出ることもある。多くの場合痛みは伴わない。
普段から自分の乳房の様子を気にかけしこりや皮膚のくぼみなどいつもと違うところがないか確認することが重要だ。
初期治療には大きく分けると局所療法と全身療法がある。
局所療法は手術と放射線治療、全身療法は抗がん剤治療とホルモン療法だ。これらの治療を患者さん1人1人の状態をみながら組み合わせて治療し根治を目指す。
一方、転移・再発の治療は根治を目指すのではなくがんの進行を抑えたり、症状を和らげたり生活の質を保ちながらがんと共存するための治療を行う。
早期発見・早期治療により乳房を温存した手術を選択できる可能性や全身療法を必要とせず局所治療のみで完治できる可能性がある。さらに、何より乳がんによって命を落とす可能性が低くなる。
早期発見で治癒率が高まるため定期的に検診を受診しよう。